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 潮  流

ポコ・ファイナンシャル代表 株式評論家
 
植木 靖男

定石通りなら今週短期上昇へ

■本格反騰は米景気回復待ち

 湿気が多く、蒸し蒸しする梅雨時特有の季節を迎えている。
 こうしたなか、株式市場は本年3月を安値に僅か3ヵ月そこそこで1万円大台に乗せた。40%強の値上がりである。だが、大台を維持したのは2日のみ。再び大台割れの憂き目となった。
 多くの市場関係者、投資家はこの動きをどう見ているのだろうか。大半はスピード調整と判断しているようだ。9500円前後が下値限界とみるのも共通しているかにみえる。
 確かにここ3ヵ月の上昇局面では、世界各国の政府は景気刺激策として巨額の資金供給を行ってきており、カネ余りの中で世界景気に回復の兆しがみえてきた。08年リーマンショック後、各企業は一斉に在庫調整に乗り出し、それも需要の落ち込みを上回る減産で過剰な在庫を急激に圧縮した。それだけに、その需要の落ち込みと減産との差をいま緩和し始めたのだ。
 こうした情勢が背景にあるだけに、市場は基本的に強気姿勢を崩していない。ただし、あまり手放しの楽観は許されない。水を差すわけではないが、世界経済全体をみれば、中国、わが国といったアジアの景気は回復に転じているが、肝心の米国や欧州の景気底入れの声は聞こえてこない。
 言ってみれば、中国やわが国株価の上昇は片肺飛行のようなもの。やはり、米国景気が底入れしなくては本格反騰にはならないであろう。
 さて、6月12日に1万0170円というザラバ高値を形成して、その後、微調整に入っている。では、今後、どう展開するのであろうか。
 定石でいえば、先週後半から今週にかけて一旦、戻りに入るのが通常だ。紙幅がないので詳細は避けるが、今週にかけての上昇は第2回目の高値更新のチャンスである。この機会を逸すると、次は7月も中旬頃にしか高値更新の機会は巡ってこない。はたして、どうか。
 仮に、この調整が長引くとすれば、それはいわゆる一番底に対する二番底を模索することになる。通常、一番底に対する小さな二番底は、一番底から半年以内である。しかも、二番底に向けての下落はより緩やかとなる。今回の調整の第一目標値は9200円前後とみられる。
 しかし、いずれは米国の景気回復で片肺ならぬ両肺飛行となり、株価は二番底をつけたあと離陸しよう。

■やはり環境関連が主役に

 当面の物色対象はどう考えればよいか。3月からの反転上昇相場では結局、主役は環境関連株であった。
 目先的には今週は全般市場が戻りに入り、高値をうかがう機会をゲットしている。この戻りを勝ちにいく銘柄群となれば、やはりこれまでと同じ環境関連株、加えてその周辺株、および出遅れ株ということになろう。
 主役を演じた
GSユアサ(6674)が急反発しなければ、このシナリオは成り立たない。反発するとすれば、おそらく減衰型、つまり突っ込んでは急反発するパターンか。
 このほか、資源株では
三菱商(8058/100株)が魅力的だ。また、仕手系株では冶金工(5480/500株)などが短期決戦向きといえよう。
 農業関連では井関農が上昇したが、今度は
クボタ(6326)か。上値抵抗線を上回ってきた。短期とは言い難いが、鉄鋼の住金(5405)、非鉄の住友鉱(5713)なども妙味がありそうだ。


【 2009年6月25日 出稿 】

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