Chart book Cyber Press  by投資レーダー


第11回  ○○するより、これを読もう!

<98/9/11>

 以前にお勧めした「ピーター・リンチの株で勝つ」以来、久しぶりに本気でお勧めしたい書籍を見つけましたのでご紹介します。
「1000ドルから本気でやるアメリカ株式投資」(荒井拓也/NTT出版/¥1900)
 “アメリカ株”という文字を見てページをめくろうとしたあなた!、ちょっと待って下さい(^-^)。この本は米国株投資に興味がある人はもちろんのこと、「そんなものはやる気がない」という人でも参考になる本ですから、最後まで読んで下さいね。
 邦銀で日米のファンドマネジャーを歴任した後、NYで米株・ミューチャルファンド投資を専門とする企業を設立した著者は、「現在考えられる最高のレベルの投資手法を、個人の投資家のためにすべてお伝えする」と書かれていますが、ハッキリ言ってこれは事実です!
 ロクでもないのばかりで、そんなのに限って売れたりする投資関連書籍の中、これは本物!超おすすめ! 株の本なんてホントは誰だって書けるんですよ、過去の書籍を参考にして、テキトーに最近の話を散りばめておけばハイ出来上がり。そんなのがいっぱいあるんですよ、ねぇ評論家さん(笑)。あ、すいません、「誰だって」は間違いで、「名前さえ売れてれば」を前に付けて読んで下さい(^-^)。
 「いつかちゃんとした投資の本を書いてみたい」と考えていた著者が、「ほとんど何も参照せずに書き上げてしまった」そうですから、沢山いろんな本を読んできた人でも新鮮な出会いがいくつもあるはずです。
 本書は、米国株投資の始め方から、インターネットを利用した情報収集法、そしてその情報を分析する方法が、順を追ってわかりやすく解説されていますので、この本を読めばすぐにでも手数料の安い米国株投資ができます。ちなみに「英会話は不要」だそうです。
 また、テーマは米国株投資ですが、投資のノウハウに関する話がテンコ盛りで、有名ファンドマネジャーの話や、企業分析の方法(これがまた役立つ!)、投資の考え方(目から鱗!)など誰が読んでも面白い、為になる話ばかり。
 投資家はもちろん、ぜひ証券マンや業界関係者、それに経営に関わってる方々にも読んでいただきたい。なぜなら、そこにこれからの証券市場や企業のあるべき姿のヒントが書かれているからです。

FROM かぶこーネット

先日より株式投資向上委員会のホームページを一新し、URL(*)にちなみ「かぶこーネット」という愛称を付けました。新コーナーの追加はもちろん、全てのページに統一感を持たせ見やすさ使いやすさにも配慮しています。ぜひ一度ご覧下さい! 有能なライター達の本音コメントが好評ですが、インターネットの特長を生かした即時性の高いデータが豊富なことも見逃せません。日々の業績修正をまとめた一覧、新規公開のデータおよび企業紹介、優良100社の株価位置、環境関連銘柄一覧…。これまでも投資関連bPホームページという評価を頂いておりましたが、それに甘んずることなく、もっともっと投資家のためになる、業界の発展の為になるようがんばっていきます!。ご意見・ご感想、お待ちしております!。
(*)URLとは「http://kabuko.net」のことで、ホームページの住所のようなものです。


第12回  仕手株とのつき合い方

<98/9/18>

 「仕手株は危ないから素人が手を出しちゃいけない」などとよく言われたりしますが、トンでもない話です。年間上昇率上位の多くを占める仕手株を、端から手がけないなんてもったいない!短期でスカッと儲けたい人にはまさに打ってつけ、良い情報をつかんでガンガン儲けましょう!
っていうのは、半分冗談ですが半分本気(^-^)。というよりも「やっちゃいけない」と言われたってやりたくなるのが仕手株ですからね。問題は「じゃあどうやってやるか」です。
 まず初めに考えておくことは「貴方がもし仕手筋だったらどうするか」です。安く仕込んでいる時に他人に話すでしょうか?、話すワケありませんね。これから大量に利食うぞって時に、誰かに「逃げろよ」なんて言うでしょうか? 言うワケないでしょう。他人、場合によっては敵に、自らの売買がばれるような行動(手口)をするでしょうか? するわきゃーない。
 このことから分かるのは、仕手株に関する情報や噂や分析なんてものは、全部嘘っぱちか、尾ひれが付いてるか、勘違いか思い違いだということ。貴方が仕手の本尊でない限りね(^-^)。
 でも、撒き餌もしとかなきゃ投資家は寄ってこないから、ある程度情報というのもありますよ。それなりに儲けさせてくれる情報というのもあるでしょう。ただ、それが「確か」だったり「儲けさせてくれた」りすればするほど、気を付けなきゃいけない。少なくともそれまで儲けた分ぐらいは吐き出さされて当然ですから。それなしに確かな情報で儲けさせてくれる、なんて考える方がおかしいです。
 以上のように、常に逆の立場から考える癖をつけ、決して自分に都合の良いように考えず、絶対こうなるんだとか思い込まない。その上で、買うなら本線、売るならすっかり終わった後。つき合い方さえ間違えなければ、良いお友達になれるでしょう。多くの人は枝葉末節にこだわり、この基本的なつき合い方を間違ってるので「怖い(=損する)」のです。

FROM かぶこーネット

 またもや安値更新ですね。引き続き「長期投資のチャンス」という見方に変わりなし。
 相場がこれだけ動いてくるとオプションの妙味が高まってくるので、我が【株向委ML】(約2500人の投資家や業界人が参加している国内最大級のメーリングリストです)においてもオプション議論が賑わってきました。上手くいけば大儲け!、バクチ心を擽られますよね(笑)。でも、安易に飛び込んでいったら「ウェルカモ!、カモさんようこそいらっしゃい」になっちゃいます。最低限、オプションの基本的な理論ぐらいは理解してからにしましょう(と言ってもややこしい数式じゃなくて、リスク指標の理解程度)。「相場さえわかれば大丈夫」なんてお考えの貴方! カモ軍団の仲間入りですゾ!


第13回  ビッグバンで相次ぐ“提携”について

<98/9/25>

 ソニー、ソフトバンクといった異業種の雄が、E*TRADE、Schwabら外資と組んで証券業に参入してきます。きっと業界の村社会の人達には及びもつかない発想で、新風を吹き込んでくれることでしょう。ぜひ彼らにはこの村のヘンテコリンな慣習を打ち破ってもらいたいですね。それがさらに、金融ビッグバンから流通ビッグバン・通信ビッグバンなどへと繋がっていくことにもなるでしょうから。ただ、米国でそれなりに成果のあがっているオンライントレードですが、日本でも同じようにすれば成功するというワケにはいかないでしょう。投資家や証券会社に公開企業、はたまたお役人や通信のインフラまで、何から何まで違うと言ってもよいぐらいです。そのあたりを外資が理解した上での戦略を立てられるかどうかがカギでしょう。それにソニーやソフトバンクの“英知”が加われば、そりゃ既存金融機関から見れば驚異ですね。
 そういう危機感もあって、このところ相次いで金融機関の提携話が持ち上がっております。みんな生き残りのため必死です(こんなものをビッグバンなどとは言ってほしくないですが)。ですが、ただ系列金融各社が集まればよいってものでもないし、ただ外資と組めばOKってことでもない。確かにこれまでの業種ごとの垣根は低くなり、百貨店型の金融機関が必要なのはわかりますが、それとて競争力のあるものでなくては本当の競争社会では意味がないのです。それに、専門店型にも生き残る術はあるでしょう。そもそも本業すらしっかりできない企業が、毛色の違った商売で成功できるとは考えにくい。
 さて、今日も日本や海外のどこかで、アッ!と驚くような提携話のミーティングが持たれているでしょう。ぜひそれは、ヘロヘロの金融機関の生き残りのためだけでなくて、投資家や国民にとっても有意義なものとなってほしいものです。また、そうでなくては成功しないよう、厳しい目を持つことも、われわれ投資家や国民の責任ですゾ!

FROM かぶこーネット

「かぶこーBooks 間もなくオープン!」
 先日ご紹介しました「1000ドルから本気でやるアメリカ株式投資」が兜町ベストセラーの上位に急上昇してきました。ホームページからのご注文も予想以上で、今のところ「日本で一番この本を売った書店(バーチャルですが)」かも(^-^)。感謝です。担当証券マンに「読んだか?」と聞いて、読んでなかったら「なってない」とたしなめてあげましょう、売り上げ倍増間違いなし!(笑)。それは冗談ですが、マジ読むべし!
 かぶこーネットで投資関連お勧め書籍の紹介と販売のコーナー「かぶこーBooks」を10月からスタートします。ベストセラーや新刊本も扱いますが、何よりも厳選吟味したお勧めできる書籍だけを書評付きで紹介しますので、山のようにある中からどれを選べばよいのか迷わずに済みます。売れ筋とはひと味違うホンモノをご紹介しましょう!
(「かぶこーBooks」は現在、オープンしています)


第14回  かぶこーBooksお勧め書籍一覧

<98/10/2>

 今週はこのコラムの読者の方々に一足早く「かぶこーBooks」に掲載するお勧め書籍のリストをご紹介します(98年10月2日現在)。
 「かぶこーBooks」は我々が数多くの相場関連書籍の中から、特に優れていると思う書籍だけをピックアップし、24時間いつでも気に入った本をインターネットから直接購入していただけるシステムを作ったものです。
 ホームページでは書籍の写真やお勧めする理由を書いた書評も掲載してあります。このリストには入れていませんが最新のベストセラーも取り扱っていますので、お近くの書店に相場関係の書籍がない、忙しくて物色に行けない、どれが良いのかわからない、といった方などに最適です。今風に言えば「バーチャル書店」ですね。店主は自分の気に入ったものしか置かない頑固者ですが(^-^)。

◆入門編
90分でわかる株・証券の仕組み/株式フォーラム21/かんき出版
これだけは知っておきたい投資の常識/日本経済新聞社編/日本経済新聞社
会社四季報の見方・使い方/会社四季報編集部/東洋経済新報社

◆資料(辞典・参考書)
基本 証券分析用語辞典/日本証券アナリスト協会編/白桃書房
図解 年金の仕組み/第一勧銀総合研究所/東洋経済新報社
図解 経済統計の「超」解読術/山縣裕一郎/東洋経済新報社
図解 財政のしくみ/宮脇淳/東洋経済新報社

◆資産運用
FA・FPのための投資信託のしくみがわかる本/高橋和宏、根本有一/金融ブックス
資産運用革命 次はこうなる/新しい資産運用を提案するFPの会/東洋経済新報社

◆相場・投資
ピーター・リンチの株で勝つ/ピーター・リンチ/ダイアモンド社
ファンドマネージャーの知恵/渡辺幹夫/同友館
ピアーズタウンのおばあちゃんたちの株式投資大作戦/略/日本経済新聞社

◆企業分析
パソコン経営分析がみるまにできる本/渡辺晴樹/あさ出版
有価証券報告書で危ない会社伸びる会社がわかる本/片桐正、岡正熙/かんき出版

◆IR(インベスター・リレーションズ)
株主価値創造革命/井出正介、高橋文郎/東洋経済新報社
IR入門/近藤一仁、佐藤淑子/東洋経済新報社
かれらは公開経営を選んだ/石井健次他/日経BP社

◆海外投資
1000ドルから本気でやるアメリカ株式投資/荒井拓也/NTT出版
外国株投資入門/葉山櫂/実業之日本社
グローバル証券投資/大和銀行信託財産運用部/東洋経済新報社

◆テクニカル分析
テクニカル分析大全/田中勝博/シグマベイスキャピタル
はじめてのテクニカル分析/林康史/日本経済新聞社
一目均衡表の研究/佐々木英信/投資レーダー

◆オプション取引
オプション取引のすべて/日本銀行金融市場研究会編/金融財政事情研究会
実戦のためのオプション/田中勝博/シグマベイスキャピタル

◆金融経済
外資系金融機関の仕事/略/ダイアモンド社
経済探検 未来への指針/レスター・サロー/たちばな出版
エコ経済革命/レスター・ブラウン/たちばな出版

◆一般・その他
この新技術新市場が日本を救う!/森谷正規/実業之日本社
私物国家/広瀬隆/光文社
スターバックス成功物語/ハワード・シュルツ/日経BP社


第15回  どこも…

<98/10/9>

 初っぱなからおやじギャグで恐縮ですが、「どこもかしこもNTTドコモ」だそうです(^-^)。まぁ、目先しか見ていないこの業界ですからいつものことですが、このNTTドコモに絡んで「まー相変わらず腐った村社会だこと」とあきれるほかない話を耳にしました。
 ある証券会社がインターネットのホームページで、NTTドコモに関する情報を提供していたところ、自粛要請が協会から非公式に入ったそうです。とは言っても、何も特別な情報が書いてあるわけでなく、今どこの証券会社の店頭に行っても目にすることができるようなものと、かぶこーネットでも見ることができる過去のデータなどです。煽動的なわけでもなく、ただ投資家の判断の手助けとなるものでした。ほとんど変わりないものが他証券のサイトでも見受けられます。なんでこんな難癖に近いクレームが出たと思いますか? 驚くなかれ、同業他社からの“つげぐち”だったんですねぇ〜。あー嘆かわしい。この人達、ビッグバンが本当に到来して日本の金融市場も競争社会になったらどうなるんでしょうね? 「徒競走は、みんなで並んでゴールイン、転けるときも一緒にね」って世界じゃないんですよー、わかってますかー?(笑)。
 業界の都合が最優先され、投資家の利便など二の次どころかどこを探したってない。これでビッグバンだって言うんだからチャンチャラおかしい。この期に及んでも何ら変わりはありません。村の住民以外の人達が本格的に参入してくるまでこの調子なんでしょう。これまで、こういうことの積み重ねで投資家にまともな情報開示がされていなかったワケです。いつまでも黙っていてはダメですよ、個人投資家も機関投資家もね。
 そもそも、「公募を買って寄りで売ったら儲かる」ってわかってるんだったら、一体ブックビルって何なんでしょうね? それってブックビルがおかしいか、初値がおかしいかってことでしょう(どっちもかも)。政府公認のイベントということでそんなこと誰も言わないけど、ビッグバンのお題目「フリー・フェア・グローバル」って、一体どこにあるのやら。どこもあらへん(笑)。

FROM かぶこーネット

「さてどっち?」
 NTT株公開の時を覚えていらっしゃるだろうか。あれがバブルの幕開けだった。初めて株を買った人も多かった。87年2月、70〜80万くらいと言われていたのが、売出価格119.7万円、公開初日は大フィーバーで値付かず、2日目160万円もの初値をつけた。それが4月には318万円まで走ったのだった。それで出尽くして、その後は下げっぱなし。初っ端は「お上のやることだから」と見送った向きも多かったのだが、上げっぱなしでは致し方なく参戦していったため、大相場となった。「NTT株は1000万円になる」という本を出した評論家がいたのも有名な話。NTTをはやした第一の理由は、情報通信革命のキーカンパニーで、やがて利益をいくらでも生む「打ち出の小槌」論であった。ところが、案に違してNTTの経常利益は減り続けたのだった(笑)。
 いわば狂騒とはいつの時代も一緒である。悪乗りで踊っても、最後まで踊ってたら宴は終わっている。教訓である。ただし、NTTデータは3年で6倍になった。どちらのパターンとなるか、さて。(弁之助)


第16回  安心して投資?

<98/10/16>

 メーリングリストに証券会社勤務の方からこんな質問がありました。『お客さんから「安心して投資したい」と言われたのだが、どうすれば客の立場として「安心」できるのでしょうか?』
 金融業に携わる者ならずとも、投資とはリスクを伴うものでその結果としてリターンが得られる、ということは理解されていると思います。それでもこういうことを言う人はいるでしょうし、安心したいという気持ちはわからないでもない。じゃあできるのかというと、そんなことはできるわけがない。でも、これに近い感覚を多くの日本人が潜在的に持っている。何故か? 答えはカンタン、戦後の高度成長で「安心して投資」に近い感覚を長い間満喫し、身に染み込ませてしまったからです。
 「右肩上がり神話」が、理屈ではわかってるけど、骨身から投資や金融に対する正しい認識というものを狂わせてしまったのです。それが証拠に、未だ「何かエエ話ないか?」という口癖が直ってない人が貴方の周りにもたくさんいるでしょ(^-^)。これはこのお客さんが特別なワケではありません。日本という国において早急に改善しなくてはならない、とても重要な課題です。投資やお金のことに、ここまで歪んだ認識を身につけてしまった体を早く正常に戻さなければなりません。
 10月15日の新聞に「建設省が失業中の住宅金融公庫ローンの返済軽減」というニュースが掲載されていました。事の是非はここでは触れませんが、そういう処置をするなら、最低限同じようなことが二度と起きない方法を考え、実行することが不可欠でしょう。これ、親子の場合だって当然そうするはずですよね。当事者はもちろん、社会に対するケア、特に若い世代に対しての教育を忘れないでいただきたい!
 最後になりましたが、質問への回答「99%のお金を金庫にしまって、残り1%で本を読むなど勉強しなさい。それがもっとも効果的で安心できる投資である」。
 まぁ、少なくとも投資先は裏切ることはありますまい(^-^)。

FROM かぶこーネット

 投資関連お勧め書籍の紹介と販売のコーナー「かぶこーBooks」がオープンしたところですが(毎週、最新のベストセラー情報を更新しております)、間もなくまた新しいコーナーがオープンします!
 「ホームトレードの騎士 間もなくオープン!」
国内各証券会社のホームトレードを調査し、比較検討するコーナー。各社サービスの詳細なデータから、各社へのアンケート、インターネットと証券取引を熟知した株式投資向上委員会だからこそできる厳密公正な評価まで、ここに来ればホームトレードのことが全てわかります。6つの項目別にサービスを採点した一覧表から、貴方にピッタリのホームトレードを選びましょう。これまでのどこの雑誌の特集や紹介よりも役立つこと間違いなし! このコーナーの目的は、より一層投資家によりよいサービスを証券会社各社に提供していただくためです。証券会社さん、がんばって下さい!
(「ホームトレードの騎士」は現在、オープンしています)


第17回  経費削減とマーケティング

<98/10/23>

 このご時世、経費削減が大流行のようです。内容は「まさに無駄!」というものから、「それはまずいんじゃないか」というものまでさまざまですね。グリーン車やファーストクラス利用の廃止などは「ようやくですか?」って感じで、認識が甘く対応が後手に回っていた証拠でしょう。それでも、「無駄は省く」ということは、たとえ遅くてもやった方がマシ、高コスト体質はすべて投資家にツケが廻ってきますからね。
 一方、投資家の利便を損なうような経費削減策は、自らの首を絞めることになりかねません。ある証券会社は、売買代金等の受け渡しを「振り込みのみ」にしたそうです。「どうしても忙しいので持ってきて欲しい」と言っても、「規則ですから」とのこと。「振り込みができないお客様は、こちらでは取引できかねます」とまで言われるそうです。
 確かに営業マンがいつもいつも訪問してお金を持っていくというのは効率が悪すぎます。ある意味で、やっと他業界では当たり前のように行われているコスト意識が高まってきたと評価できるでしょう。
 しかし、何がなんでもダメだと言うことでは、何のための経費削減かと首を傾げるほかない。例外をどこまで認めるかというのは確かに難しい問題ですが、それぐらいは知恵を働かせばよい。もう一つ、世間の常識を言えば、そういう問題が起きた時の対応如何が、顧客の心を掴む絶好のチャンスなのです。
 信頼を得ることができるチャンスに、信頼を失うことばかり繰り返してきたのがこの業界。それは、さまざまな規制や村社会特有の横並び意識がもたらしたものでしょう。
 しかし、そんなものに甘えていられるのも後もうわずか。
 ちょうど「金融マーケティング」という本が出版されたばかりです。これでも読んで「明日」を考えて下さいな。

FROM かぶこーネット

「投資Q&A掲示板」
 かぶこーネットに『投資Q&A掲示板』をオープンしました。
 この電子掲示板は、投資に関する疑問・質問を解決するための掲示板です。初歩的な疑問から難しい質問まで、気軽に投稿して下さい。
 また、業界やベテランの方は初心者のために、答えられる疑問質問があればぜひお答えをお願いします。
「こんなこと聞いちゃ恥ずかしいかな」
「よく聞く言葉だけど、意味がよくわからない」
「今日、この株が動いた理由は?」
「ちょっと知りたいことがある」
 そんな日頃の疑問質問を、気軽にドンドン投稿しましょう!


第18回  株はバクチか?

<98/10/30>

 あるインターネット雑誌に金融ビッグバン特集が掲載されていました。ホームトレードやインターネットバンキングの急速な発展から、このような金融業界以外のメディアでも注目されるようになってきたことは喜ばしい限りです。しかし、そんなせっかくのチャンスもテレビなどでお馴染みの金融界の著名人が「結局、株はバクチなんです」と言ってるようでは、よくなるものもよくなりはしません。先日お会いした金融担当記者は「金融界の人は、よく『投資家のレベルが低い』と言っている」と話していました。自業自得でしょう。こんな金融界の人がそんなレベルを構築してきたんです。
 株はバクチか? それは投資する人次第で、バクチとなる場合もあるし、地道な投資となる場合もある。『るいとう』なんてとてもバクチじゃないでしょう。はい、これで「株はバクチである」というのが間違いであることが証明されました(^-^)。と〜ってもエライ人なのに、こんな基本的なことも知らないんですね〜。「レベルが低い」と馬鹿にしてあげましょう(笑)。ちょっとイジメちゃいましたが、株は自己責任で、利益が出る保証はないということを説明するために、ついこんな枕詞をつけてしまわれたのだとフォローしておきます。
 ただ、マスコミにも問題があります。どうしても著名人にお話を聞きに行くのが手っ取り早いし絵面もよくなるのはわかりますが、かならずしもその人達が「事情に詳しい」というわけではありません。それどころかほとんどの場合、ほとんど何も知りません。知らないのをカバーするためと権威づけのために、知ってる人が聞いたらトンでもないことを平気で堂々と言うのが著名人です。本当にためになる話ができるのは誰か? それを探すのもマスコミの方のお仕事です。手抜きはしないで下さいね。
 いつものあの人に相場の話を聞きに行こうとした貴方! 本当にそれでよいのか、一度よーく考えてみて下さいよ(^-^)。

FROM かぶこーネット

「ホームトレードの騎士」
 国内証券各社のホームトレードを徹底調査し比較検討するコーナー『ホームトレードの騎士』をオープンしました。基礎データから個別の感想まで、ここに来ればホームトレードの全てがわかると言っても過言ではありません。何と言っても一番のウリは『国内初!ホームトレードのランキング』です。品揃えからサービスの機能内容、独創性積極性など6項目を採点し、トータル得点でランクづけをしました。このランクを知りたい人は「かぶこーネット」をご覧下さい。このコーナーを開始して、投資家の方々も喜んで下さったのですが、驚いたのは各社ホームトレード担当者の方がとても喜んで下さったことです。かなり辛口のコメントしているのですが「有り難い、もっと頼む」とのこと。期待したいですね。


第19回  個人投資家の利点と脱皮

<98/11/6>

 この一週間、堅調な日経平均ですが、きっかけは安田信託など銀行株の相次ぐリストラ策発表による買い戻しでしょう。この方向性はしばらく続くでしょうし、買い戻しもまだ道半ばといったところでしょうか。そんな中、市場関係者が注目したレポートがありました。外資系ストラテジストの日本株ウェイトを引き上げるという内容だったのですが、別に中身はどうってことないものです。一つには相も変わらず「外国人に弱い」というのがあるのかもしれませんが、上記のような状況の中、買いのお墨付きとして使われたんじゃないかという気がしますね。
 機関投資家やファンドマネジャーの皆さんは、とても知識豊富で頭のよい方が多いのですが、逆に一人では何も決められず、自分の判断を行動に移すには数字や今回のようなレポートなどが必要となるケースが多いようです。弱気の時はどこからでも弱気材料を見つけて、その裏づけとします。チームで動く場合が多いですからなおさらですね。これは業務上の限界でやむを得ない面もあると思いますが、個人投資家にはそんな制約はほとんど存在しません(我が家の大蔵大臣にお伺いを立てなきゃいけないというのは別ですが(^-^))。
 個人投資家最大の利点はここにあり、多くの人が考え行動していることの反対を考慮し行動できるという、投資の成功者となる条件を備えています。バブルまでの相場は機関投資家の力技が活かせる市場でしたが、これからはそんな相場ではなく、上がるときもあれば下がるときもあるという当たり前の相場となるでしょう。そうなってくると、相場の良いときに良い材料を探したり、悪いときにはもっと悪い材料を見つけてくるような投資行動では、まともな投資成果は期待できません。
 付和雷同することなく、確固たる投資方針を持って、しっかりと流れを捉える。そんな投資家としての当たり前のスタイルを今こそ築いていくべき時です。相場の常ですが、早く脱皮した人が勝ちです。旧態依然が敗者となるのは、この約10年間で嫌と言うほど見せつけられてきたはずです。今、株式市場に注目している人は、もっとも勝者に近い距離にあるのですから。

FROM かぶこーネット

「お金(税金)の使い道」
 関係者以外誰もバカバカしくて相手にもしない「商品券構想」ですが、そんなことよりもっとやらなきゃいけないことがあります。公共投資というとこれまではどうしても土木というイメージがあり、今ではその意味も波及効果も薄れてしまっていますが、一方で情報化投資に対するニーズは高まるばかりです。その生産誘発効果も従来型公共投資の1.73倍に対して2.23倍と言われ、8兆円投資すると18兆円の有効需要を創出するそうです。目先の景気対策としてもその場限りのものより効果的でしょうし、何より先を見据えた社会創造ということを考えると、後の世代に負担ばかり残している我々が、少なくとも今の内にしておかなければいけないことの一つではないでしょうか。バカ高い通信コストを引き下げるだけでも、商品券やトンネルよりどれだけ波及効果と意義があるか、腐乱寸前の頭では理解できないんでしょうかね。


第20回  銘柄相談

<98/11/13>

 先日オープンしました「投資Q&A掲示板」でもっとも多く寄せられる質問は、「○○株を買ったのだが見通しは?」というようないわゆる銘柄相談でした。他でいい加減な回答を聞かせられるよりはと、できる限りのことはしていますが、本当はこの手の銘柄相談はあまりよいものではありません。質問してくる投資家は、ただ自分の持ってる、もしくは買おうとしている銘柄の先行きを知りたいというだけで、なぜその株を買ったのか、どういう方針で投資しているのか、そんな基本的なことすら併記していないのがほとんどです。これではいくらその時に回答してもまた同じことの繰り返しで、何となく買った株の処分に困りまた相談する…の繰り返しでしょう。しかもそんな質問への回答に対し「外れたじゃないか」(笑)。これでは成長がありませんね。
 何でもそうだけど、根本から解決しなきゃダメ! その場しのぎの繰り返しは、より事態を悪化させるということを、政治家に嫌というほど教えていただいたはずです(^-^)。投資をする際に、さまざまな自分を取り巻く環境を考慮した基本方針を明確にし、どういう理由と目的でその投資を行うかを決める。そんな当たり前のことをきちんとしておけば、後になって「見通しは?」なんて聞く必要がありません。買った理由・材料・前提が変わらなければ持続、変わったのなら売却、といった具合に簡単に判断できるはずですから。そうすれば質問も「こういう理由で投資したのだが、それは変わったかどうか」というようなポイントの絞れたよい質問になり、自然と回答もよい回答となるでしょう。そうすればもちろん、自分にとってもプラスになりますよね。
 「この株、上がるかどうか」こんなプアな質問は、全く自分のためになりませんからやめましょうね。評論家大先生に聞いて流暢に答えてくれる内容なんてほとんど中身はなく、ただの回答テクニックか作業に過ぎないんだしね。

FROM かぶこーネット

「新世紀への視点」より
 昨今の経済状況を考慮すれば、後の負担を考える前に当座の破綻を避けるべきだとの考え方もあるだろう。しかし、費用対効果について十分考慮せずに「とにかく金を注ぎ込む」のなら、その金は最初から返ってこないものとして国民に覚悟を迫るべきである。倒産・失業のリスク軽減のかわりに自分に何の関係もない放漫経営のツケを被る覚悟があるかと問いかけるべきである。モラル・ハザード防止は二の次三の次だと公言すべきである。子供たちの世代の負担で自分たちの雇用・生活レベルを維持してゆくことになるのだと自覚させるべきである。旧国鉄処理の事実上の先送りや、予想される不良債権処理への郵貯・簡保資金の投入など、できるだけ見えないところへ損失を飛ばし責任を回避する愚行は、言うならば国家レベルでの粉飾である。(藤澤)