トランプ次期大統領、TPP離脱表明
アメリカのトランプ次期大統領が大統領選挙戦でも訴えていた「TPP」について、「就任初日に離脱を表明する」とみずからの政権移行チームのウェブサイトに動画で掲載しました。
トランプ次期大統領「就任初日にTPP離脱表明」
アメリカのトランプ次期大統領は、TPP=環太平洋パートナーシップ協定について「就任初日に離脱を表明する」と述べ、選挙戦で訴えたTPP協定からの離脱の方針を直ちに実行に移す考えを改めて示しました。~後略~
トランプ次期大統領は「アメリカ第一主義」を掲げ、NAFTA(北米自由貿易協定)の見直しも訴えていました。
また、国内での経済政策への期待から外国為替市場ではドルが一貫して値上がりしています。
TPP発効には、承認国の国内総生産(GDP)の合計が全体の85%を締める6ヶ国以上の批准の必要があります。
アメリカは、参加12ヶ国の中でなんと60%のGDPを占めます。したがって、アメリカが批准しない限りTPPは発効できないということになっています。
ちなみに、日本は、25%弱です。
さらに、現時点でニュージーランドが現在の協定で批准しています。したがって、現時点での協定は再交渉は行えない決まりになっています。
今回のトランプ氏の発言で不可能な状態に陥りました。
そもそもTPPとは?
TPPとは、環太平洋戦略的経済連携協定(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreemen)の略称です。
日本では、主に農業に関してしか報道されてきませんでしたが、TPPは21分野(政府資料では)という幅広く協議されています。
TPP協定書はなんと「6,000ページ」にも及ぶと言われています。
日本のルール(法律)に影響が出てくる分野もあり、慎重派は警鐘を鳴らしています。
APECで「保守主義に対抗」と宣言を行っていた今後の日本政府、安倍総理の動きに注目です。